中国株に投資をする時、日本株とはどのような違いがあるのでしょうか?

株式に投資する仕組みそのものはどこの国も同じとなっていますので、既に日本株での投資経験がある方ですと、特に問題になるようなこともないでしょう。ただし、幾つか異なる点がありますので、そうした点を紹介していきます。

日本株を注文する時には、大きく分けると指値注文と成行注文の2つがあるのですが、中国株での注文は基本的に指値注文のみとなり、成行注文は受け付けていません。指値注文の場合、市場が開いている時間帯では注文出来ないといったケースも出てきますが、自分が決めた値段での注文となりますので、思わないところの価格での約定となってしまったと言うリスクがないのが特徴です。

また、日本の証券会社では信用取引口座を開設することによって、手持ちの資金以上の金額を投資することが可能となったり、株を保有していなくても売り注文をすることが出来る信用取引を行うことが出来ますが、中国株においては信用取引はありません。

最も大きな違いとしては、日本株には前日営業日の終値を基準として上下の値幅規制があります。いわゆるストップ高、ストップ安という物でそれ以上は株価が上昇、もしくは下降することがない制限がありますが、中国株式においては値幅制限がありません。

ただし、値幅制限がないのは香港市場のみとなっており、上海、深センの中国本土市場では、上下10%の値幅制限が設けられています。香港市場では、値幅制限がないことで、株価が大きく変動する可能性があるのは覚えておきたいですね。