中国株の取引をするにあたって、日本株とは異なるリスクがあり、その1つが価格変動リスクと呼ばれるものです。価格変動リスクと言うのは、株価の変動によって投資元本を割り込んでしまうリスクのことを指しています。中国株には日本株のような値幅規制がありませんので、株価が上昇する時にはどんどん上がるのですが、反対に下がってしまう時にも際限なく下がってしまうことから、こうしたリスクがあるとされています。一般的に価格変動リスクが大きい銘柄としては、流動性の低い銘柄、新規公開株、などがあげられます。
他にも幾つかのリスクがありますので紹介しておきます。先ず、株式の発行元である企業の経営、財務状況の変化やこれらに関する外部からの評価が変化することによって起こる信用リスクというリスクがあります。基本的に日本国内株とは異なり、中国株は情報が入手し難くなりますし、上場企業や情報機関による不祥事などの情報が入ってきにくいと言っても良いでしょう。日本語での情報開示にも対応しておらず、粉飾決算をしていたなどのことから突然に株価が急落することのリスクなどを言います。
中国株の中で最も怖いのが政治的なリスクです。共産党一党独裁体制であることから、政治体制が急に変更されてしまうと言ったことなども考えることが出来ます。関連して、中国国内にある自治区や台湾の問題、近年では日本も巻き込まれている領土問題などがいつ大きな火種になってしまうか解りません。そうした意味でも、政治的なリスクは中国特有のリスクと考えても良いかもしれません。