9.中国株を組み込むことで、リスク軽減効果
「うまくすれば大きく儲けられそうだけど、その分、リスクも大きそう・・」それが、中国株のイメージだと思います。もちろん、中国株には色々と心配なところもありますし、株価の変動幅も大きいですから、中国株へ投資する際には、自分のリスク許容度に合わせて、ムリのない範囲で投資を行うことが肝心です。
でも、中国株への投資をポートフォリオへ組み込むことで、リスクが軽減される場合があることはご存じでしょうか? この点について詳しくお話する前に、まず以下の2点を押さえておきましょう。
1.投資の世界で”リスク”とは、株価の変動幅の大きさのこと。
2.お互いに連動しづらい(=相関係数が低い)もの同士を組み合わせると、リスクを抑える効果が高くなる。
もっと詳しいことを知りたい方は、ポートフォリオデザイン教室(ひまわり証券)を参考にしてみてください。(書籍なら、「貧乏人のデイトレ 金持ちのインベストメント―ノーベル賞学者とスイス人富豪に学ぶ智恵」がおススメです。)

中国株の場合、他の国との連動性はどうなっているのでしょうか?東洋証券のレポートが参考になりますので一部引用してみます。
「相関係数の低い指数ペアとしては、@中国株の代表的な指数(上海総合指数、深セン・上海B株、H株、レッドチップ)と主要市場の株価指数(S&P500、TOPIX) A深セン・上海B株とH株・レッドチップ、BH株指数とハンセン指数などが挙げられます。
@については、直近5年間のエマージング市場とS&P500の相関係数が約0.73〜0.77であることを考えると、中国株はエマージング市場の中でも主要市場との関連性が比較的低いと言えます。」
ちなみに、同資料の相関係数表(2007年2月末までの各指数の週次収益率をもとに算出)を見ると、上海総合指数とS&P500、TOPIXとは、「統計上、無相関の可能性が非常に大きい」となっています。これは、中国本土市場が、海外の資金が自由に出入りできない「閉じた市場」となっていることが大きな要因だと思われます。
また、H株指数とS&P500とは、直近10年が0.226 直近5年0.239 直近3年は0.348となっています。NY市場との連動性が高そうな印象があるTOPIXでも、S&P500指数との相関係数は、直近10年0.372 直近5年0.396 直近3年0.434なので、これをもって、H株指数は、米国市場との相関が低いというのはどうなのかな、と思うのですが、いかがでしょうか・・・。(日本株よりは、米国市場の影響は少ないんじゃない、くらいは言えそうですが。)
※これらの詳しいデータ等は、中国株投資ガイド2007へ掲載されています。口座開設者限定ですので、東洋証券
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このように、他の国との株式との相関がほとんどない中国本土市場(上海・深セン)はもちろんですが、米国市場からの影響を受けやすい香港市場も、他の新興国と比べると相関は低いことが分かります。
しかも、今後は、中国経済が輸出依存型から国内消費型へ移行していくにつれて、アメリカ経済への依存度が低くなり、株式の連動性がさらに低くなる可能性も高いと言われています。
このため、米国や日本市場と相関が低い中国株は、資産設計(アセットアロケーション)を行う際に、組み入れを検討すべき投資対象として、一考の価値があるのではないでしょうか。
中国株の大きな成長を期待して投資するだけでなく、すでに日本株や欧米の株をお持ちの方は、資産全体のリスク軽減効果も狙って、中国株を取り入れてみるのもアリではないかと思います。(私は、根が小心者なので、この点も、中国株へ投資する根拠になっています。)
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