中国株投資を考えたときに気になるのは、「中国株ってどうなの?」ということだけでなく、「他の新興国は、どうなの?」「中国は、他の新興国に比べて魅力的なの?」ということではないでしょうか。
最近は、中国以外にも、インド・ロシア・ブラジル、そしてベトナムやタイ、ドバイなどの国が、オススメの新興国として、最近あちこちででは取り上げられています。私も、そうした情報に触れるたびに目移りしてしまうタチなのですが(^^;)、これまで得てきた情報から思うことは、「どこの国も、それぞれオススメされるだけの魅力(=優れた点)を備えているのは確か」ということ。
ただし、それぞれの国によって、強味や期待できるものが異なるので、そこのところを理解したうえで、自分の投資目的に合った国へ投資するということが大事なのではないかと思います。(なんのひねりもない結論でゴメンなさい。。。)
以上の前提を踏まえたうえで、「他の新興国にはない中国株の魅力」を、中国株が他の新興国に比べて劣る点とも併せて、私なりに考えてみました。
※私見の部分も多いので、あくまでも「お話」として読んでください。お約束ですが、投資は自己責任で。
確かに成長力は鈍化するが・・・世界経済を牽引し続けることには変わりない。
中国株は、過去数年にわたって10%以上の高い成長率を維持してきましたが、その成長も、いつまでも続くわけではありません。むしろ、これまでのような高い経済成長が、今後も持続すると期待するほうが現実的ではないでしょう。今までのような過熱気味な経済が続くことは弊害も大きく、長期に渡る安定成長を続けるためには望ましくないため、中国政府も引締め政策に本格的に取り組んでいます。
成長率の鈍化は、新興国から先進国へと移行していく過程ではやむをえない道すじでもありますが、他のBRICs諸国も少しずつ成長率は鈍化していきます(ただし、インドは2035年頃までは6%前後の上げ下げで推移する予想)。
それでも今後10年ほどは5-10%の範囲で推移すると予測されており、先進国に比べれば、ずっと高い成長率を維持し続ける見込みです。(日本との比較にいたっては、2050年時点でも、日本よりも高い成長率を維持しているという予想です。)
また、今後10年をピークに世界経済の拡大も鈍化していくというゴールドマン・サックスの予測は、けっきょくBRICsの経済成長が、世界経済を牽引しており、その鈍化が世界経済へも影響を与えていることが分かります。そしてもちろん、現在、その牽引役であるBRICsの筆頭に立っているのが中国であり、今後はインドもますます影響力を増してくることでしょう。
また、成長率だけに注目すると物足りない感じだと思いますが、世界の株式市場の時価総額に占めるBRICsの割合は、2050年に向けて右肩上がりに上昇していきます。つまりは、世界経済における存在感は、今後ますます大きくなっていくということで、BRICsへの投資は必須のものとなっていくでしょう。そして、その筆頭である中国への投資は、やはり避けることができないものではないかと思います。
やはり王道の魅力は強い
中国株の魅力のところでも触れましたが、中国はGDPで見ると、近いうちに日本を抜き、世界2位となる見込みです。2050年までには米国を抜くという予測もあり、少なくとも、いずれは米国と並ぶ経済大国として、世界経済へ大きな影響力を発揮するようになるかもしれません(すでに現時点で、かなりの影響力を有してきてますが・・・)。
将来、米国と並ぶほどの影響力を持つ国になることが見込まれている国は中国、そして一歩遅れてインド、この2つしかないと言ってもいいでしょう。これは、他の新興国と違う大きな違いです。
経済成長という点では、他にも多くの新興国にも魅力がありますが、中国やインドの場合、自国内に巨大な消費市場が存在することが大きな強味です。日本のように国内消費が飽和状態になってしまうと、海外の市場に活路を見出さねばなりませんが、中国やインドの場合は、自国内が飽和状態になるまでには、その人口の多さ・国土の広さから、まだまだ相当の時間がかかることが予想されます。
現時点でも、世界中の国々が、その巨大市場を狙って進出をしていますし、その需要増による輸出産業や資源供給によって潤っている国も、たくさんあります。米国の景気が、世界経済へ及ぼす影響が大きいことはもちろんですが、中国やインドの経済が、世界経済に及ぼす影響も、かなりのものになってきていると思います。
けっきょく他の新興国も、中国やインドの経済発展による恩恵に支えられている部分も大きいので、特に現時点では、中国がコケた場合には、相当のダメージを受けざるをえなくなる国も多いのではないかと思います(もちろん日本も・・・)。
もちろん他の新興国にも、中国やインドにはない、その国なりの魅力があるわけですが、あくまでも、まずは中国・インドを押さえて、それからの話かなーと思うわけです(もちろん、投資目的にもよりますが)。
→人民元資産を持つことの意義/独特の立ち位置につけた中国の魅力