※私見の部分も多いので、あくまでも「お話」として読んでください。お約束ですが、投資は自己責任で。
他の新興国に比べて、投資環境が整っている
中国株は、他の新興国に比べると、日本からの投資がしやすいのも大きな利点です。いえ、それどころか、外国株の中では、もっとも手軽に投資できるようになった言っても大げさではありません。(→詳しくは、中国株の魅力へ)
他の新興国の場合、タイやロシアのように日本からの投資がしやすいものもありますが、様々な制約があって、なかなか思うに任せない国も多いのです。インドの場合には、個別銘柄の投資そのものが、外国人(許可を受けた機関投資家などは除く)には自由化されてませんし(一部の銘柄はADRでの投資ができますが、プレミアムがついているようです)、個別銘柄の取引ができる国でも、現地証券会社へ口座を開設しなくてはならなかったり・・・などなど、忙しいサラリーマン投資家には、敷居が高いところがあります。
また、個別銘柄ではなく、ファンドで投資しようとしても、種類が限られているうえに、手数料が高いものも多く、なかなか納得のいくものが見つからない場合もあります。
その点、中国株は投資手段も豊富ですし、手数料も年々安くなってきています。日本語の情報も年々増加していて、メジャーな銘柄に投資している限りでは、外国語が苦手な私でも、ほとんど困ることがありません。馴染みのない方には、なんとなく難しいような気がする中国株ですが、意外にも、非常に敷居が低くなっているのです。
また、株式市場が未成熟な新興国では、けっこーいい加減なことが当然のように行われていたりして、ぎょっとする話を聞くことも稀ではありません。(全ての新興国に当てはまるわけではありません) もちろん中国も、先進国のレベルから見ると、まだまだいい加減なところも多いのですが、中国政府が市場改革を進めた結果、以前に比べると遥かにマシな状態となっています。
ある程度は、市場が整備された状態、そして市場規模がないと、とてもじゃないですが、機関投資家クラスの資金を投入することはできませんが、中国の場合、株式市場の信用度も上がってきたため、海外からの投資資金の流入も増加しています。
カルパースという、米国の世界最大の年金基金も、中国への投資を行うことを2007年に発表しました。昨今の世界経済の状況では、パフォーマンスをあげるためには、新興国への投資もやむなしという事情もあるのでしょうが、年金基金のような安定運用を大前提とするような資金が、先進国だけではなく、中国への投資も決めたということは、中国の株式市場への信頼度があがっている証なのではないでしょうか。
昔の中国株の夢を期待してはいけない・・・と思う。
もちろん、投資環境が整っているということは、みんなが投資できるということですから、すでに株価もいいところまで達している、ということでもあります。一方、投資しづらい環境にある国へ投資をすればするほど、将来、株価上昇の恩恵を大きく受けることができるでしょう。なぜなら、投資先として有望な国へ、みんなが投資できるようになれば、大量の資金が入ってきたときに、株価の急上昇が見込めるからです。
そうした一攫千金狙いでの投資という点では、中国株は、他の新興国に比べれば、かなり分が悪くなっていることは確かです。
5年、10年前の中国株への投資というのは、まさに現在の他の新興国への投資と似た状況であり、そのときに苦労して投資した人は、大きな利益を手にすることができたのです。しかし今、中国株を取り巻く状況は大きく変わりました。これからの中国株への投資に、昔の中国株へ求めていたものを求め続けるのは無理な時期になったと思います。
もちろん小型成長株ならば可能性はありますが、代表的な中国の大型株で数年で10倍とか、将来何十倍、100倍というのは、さすがにムリそうですよね。(10-20年レベルでなら10倍はあり得るかもしれませんが・・・)。
ただし、中国の金融自由化によって、さらに多くの資金が流入する可能性もありますし、将来、経済大国になっていけば、機関投資家が中国へのを組み入れ比率をあげざるをえない状況にもなるでしょうから(いまの米国のように)、私がイメージしている以上に上昇する可能性もあります。・・・・ちょっと、ここのところが、中国株のビミョーなところなんですが、それを見込んでも、10年で10倍くらいがいいところなんじゃないかなあ・・・^^;
こうした点はご理解いただき、「昔の中国株の夢よ、もう1度」という方は、割安に放置されている、他の新興国への投資を検討したほうが良いと思います。(ただし、リスクも高いことはお忘れなく。)