証券会社が破綻(倒産)したとき、預けてある中国株は大丈夫なのでしょうか?
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証券会社の破綻で、預けてある中国株は?

証券会社が破綻したら、移管手数料は?

  
 インターネット取引で,中国株を扱っている証券会社5社のサイトを調べてみましたが、分別保管しているということは記載されてはいるものの,「証券会社が破綻した場合に,どうなるか?」ということについては,そのものズバリとは書かれていません。


 分別保管が義務付けられていれば,証券会社が破綻しても,預けてあった中国株が戻ってこないということはないと思われますが,分別保管されている先が,何が起こるか分からない異国の地・中国です。果たして,本当に大丈夫なのでしょうか?

 証券会社に問い合わせてみました。

 ネット取引ができる証券会社5社(東洋証券,内藤証券,アイザワ証券,ユナイテッドワールド証券,DLJディレクトFGS証券(現:楽天証券)に,メールで問い合わせをしてみました(2004年3月21日夜)。(→イートレード証券、松井証券、ライブドア証券、マネックス証券については、その2をどうぞ。)


問い合わせの内容は,
a. 外国にて混蔵保管されていることのリスクはないのか?
b. 投資家保護基金は,中国株にも適用されるのか? 
c. 証券会社が破綻した際の,中国株が返還されない可能性
についてです。

→各証券会社への質問内容および,証券会社からの回答の原文を
ご覧になりたい方は,こちら

 外国にて混蔵保管されているリスクは?

 私たちが購入した中国株は,証券会社の資産とは区別して,分別保管することが義務付けられてていますが,保管先は,現地の保管機関です。日本の常識が通用しない外国での保管にリスクはないのでしょうか?


 各証券会社のサイトにも,中国株や現金の分別保管が義務付けられていることが明記されています。ただし,中国政府の方針による差し押さえなどのカントリーリスクに関しては,証券会社によって回答のニュアンスが若干異なりました。


 ユナイテッドワールド証券・アイザワ証券・内藤証券→カントリーリスクについてはご了承ください
 東洋証券→「差し押さえ」という懸念は,中国法,国際法いずれからも違法行為です。
 DLJディレクトSFG証券(現:楽天証券)→ 再三問い合わせをいたしましたが,これに関しては,明確な回答は得られず。→その後、こちらから特に再度問い合わせをしてはいなかったのですが、3週間ほど経った4月28日と30日に補足説明ということで、DLJ証券(現:楽天証券)からメールをいただきました。それによりますと、やはり現地での法令の変更、政府の方針変更などに つきましては、弊社では保証致しかねます。と回答をいただきました。

投資家保護基金は,中国株やHK$にも適用されるのか?

 証券会社は,分別保管が適正に行われなかったなどの万一の事態のために,顧客の資産を返還できなかった場合に備えて,投資者保護基金に加入しています。


 ただし,銀行が外貨預金は適応外としているように,保護される範囲に制限があることも考えられます。果たして,中国株にも,日本の投資者保護基金は適応されるのでしょうか?


 これについても,証券会社により回答に違いがありました。


・ユナイテッドワールド証券:中国株・HK$ともに,日本の投資者保護基金で補償
・内藤証券・東洋証券・アイザワ証券:中国株式も,投資者保護基金の対象となる。
・DLJディレクトSFG証券(現:楽天証券):中国株式については,投資者保護基金の対象外。→この回答から約3週間後の4月30日に補足説明のメールをいただきました。「中国株式も対象」と回答を訂正するそうです。

破綻によって,中国株が返還されない可能性は?

 ずばり!証券会社が破綻した場合,預けてある中国株が,一部でも返還されない可能性はあるのでしょうか?


この「ずばり」な質問に対する回答も,各社で,ニュアンスの違いが感じられます。


・ユナイテッドワールド証券・内藤証券→カントリーリスクはあり得る(ので,返せないかも?)
・アイザワ証券→お客様の資産ときちんと分別管理がされていますのでご安心くださいませ。(でも,中国政府の政策変更によるカントリーリスクはあり得るということなので,その場合は返せないこともあり得るということか。)
・東洋証券→延期はあっても返還されないことはありません
・DLJディレクトSFG証券(現:楽天証券)→再三の問い合わせにも,これに関しては,明確な回答は得られず。→約3週間後、補足説明のメールをいただきました。カントリーリスク以外の場合は、きちんと返還されるようです。

 管理人さますののまとめと感想

 「カントリーリスクに関しては,諦めてください。」というところが多かったが,これは致しかたない気がします。


 DLJ証券の場合は、現地預け入れ先が破綻した時に分別保管がうまくいっていなかった場合も、現地の投資者保護基金によって、補償されるはずだそうです。


 この5社の中では,東洋証券が,かなり強気な発言であったのが,印象的です。この回答が真実ならば,中国政府の横暴にも闘ってくれるかもしれません(笑)。

 同じ質問に対しても,各社の回答に温度差が感じられて,そういう意味でも興味深いものがありました。回答の内容の良し悪しはともかくとして,こうした問い合わせに対する対応のいいところは,やはり印象が良くなるものです。


 私の独断な個人的印象では,東洋証券やアイザワ証券,ユナイテッドワールド証券は,こちらの質問に対して,的確な対応をしていただけたように思い,好印象でした。


 内藤証券は,ちゃんと答えてはくれるんですが,なんだかそっけないというか,あっさりしているというか・・・HPもシンプルだし,そういう性格の会社なのかもしれません(個人的には,このあっさり加減が,結構笑えて好きですが。。)。


 DLJディレクトSFG証券(現:楽天証券)は,こちらの聞きたいことに対して,ずばりな返答が返ってこないせいか,いまひとつ,お互いのやりとりが噛み合っていない印象が・・・相性が悪いのでしょうか(笑)。→最後のメールのやりとりから、約3週間後に、突然DLJ証券から、回答原文の掲載についての回答と、私の質問への補足説明のメールが来ました。


 最初のメールのやりとりは、マニュアルにそった型どおりのやりとりという印象で、はっきり言って、あまりらちがあかないという感じでしたが、今回は、かなり丁寧な説明で、こちらの聞きたいことにも、きちんと答えてくれていました。ちょっとやりとりが煩雑な印象でしたが、最終的には、きちんと回答していただいたので、誠意を感じました。



 最後になりましたが、回答にご協力いただきました各証券会社の担当さま、お忙しい中ありがとうございました!

・ 各証券会社への質問内容および,証券会社からの回答の原文も見る
E*トレード証券、松井証券、ライブドア証券、マネックス証券への問い合わせ結果

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